一般社団法人日本能率協会(JMA)は、企業が抱える経営課題を明らかにし、これからの経営指針となるテーマや施策の方向性を探ることを目的に、1979年から企業経営者を対象に「当面する企業経営課題に関する調査」を実施しています。
ISOの視点から、今年の調査結果についていくつかご紹介します。
■現在・3年後・5年後の経営課題は「人材の強化」
全社的な経営課題について、現在の課題第1位は「収益性向上」となりました。現在の課題第2位である「人材の強化(採用・育成・多様性への対応)」は、3年後の課題としては第1位、5年後においても第5位と継続して高いポイントを示しました。
■サイバーセキュリティのリスクが「脅威である」とする企業が9割
大企業では、「大きな脅威である」が半数を超える
<対策の課題>
第1位は「サイバーセキュリティ対策に精通している人材の確保」
第2位は「一般社員の理解・協力」
第3位は「サプライチェーン全体におけるリスクの特定」
■生産領域の課題:昨年に続いて「品質管理体制の強化」が第1位
生産領域における課題として想定される 15 項目を列挙し、特に重視しているもの3つを尋ねたところ、昨年に続いて、「品質管理体制の強化」(35.4%)が第 1 位に挙げられました。 第 2 位は「デジタル技術の活用」となり、その比率は 27.6%から 30.0%へと増加。そのほか、「生産管理システムの改善・見直し」も、昨年の 16.2%から 20.3%へと比率が高まっています。
少子高齢化や生産年齢人口の減少により、労働力(人材)不足は企業にとって大きな課題となっています。また、企業のDX化に伴う新たなリスクへの対応・人材の確保も新たな課題となっていることを読み取ることができると思います。これからの人材の流動性や働き方の変化などを鑑みると、ISOマネジメントシステムの導入・強化により、「人材強化」「リスクへの備え」、ひいては「組織の強化」に繋げることもできると考えられます。
調査結果速報は、下記よりご確認ください。(クリックしてください)
★ISO認証登録に関するお問い合わせ・ご相談は下記よりお願いします。
人材育成のための研修や組織強化のご相談も以下よりお気軽にお問い合わせください。
▼お問い合わせフォーム▼
https://jmaqa.jma.or.jp/contact_form.html
|